備忘ぶ録-新犬小屋

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2020年第2四半期終了のアニメの感想

今クールは、コロナ禍で途中で延期となった作品も多くて残念だったけれど、それでも上位は順位をつけがたい位な横並びの良作揃いだった。
 
-最優秀-
前期の「腹の探り合いから自滅」というパターンから、今期は「好きなんだけど面に出すのが恥ずかしいから隠すけど、漏れ出てしまう」というモキモキ度が増してニヤニヤしてしまう割合が多くてよかった。
生徒会に新キャラが増えて変なシーンに出くわして誤解するというパターンの笑いを誘った。
 
人物描写・心理描写が丁寧に描かれていてとても納得できる出来。
昔、好きだった人に死なれて、それを引き摺りつつ、周りにいわれて前向きに恋愛しなければいけないと思った榀子と、大学時代に友達以上の関係になりたいと思いつつ一歩踏み出せないリクオ
榀子の好きだった人の弟で榀子が好きな浪、リクオとひょんな事ですれ違い片思いをしていた引っ込み思案であったが学校を辞めて積極的になった晴。
そんな4人と周りの人たちの青春群衆劇。
結局、紆余曲折したあげく榀子とリクオは付き合いだしたけど、しっくりこなくて、お互いの感情がどこに向いているのか気づいたという結末。途中までモヤモヤとした落し所に落ちていないなーという感触があったけれど、最後でカチッとハマったなー。
 
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
MMORPG異世界として扱う話は多いが、これはノベルゲームでしかも主人公役ではなく、どうやっても最後には悲惨な結末が待っている悪役になってしまうという奇をてらった設定。でも、持ち前のおバカだけど明るくみんなと仲良くなれる性格が功を奏して、登場人物がひねた性格になる前に仲良くなって、ゲーム本編(学園)でゲーム的には失敗エンドだけど、悪役令嬢的には救われるエンドという流れ。
とにもかくにも、カタリナのおバカで明るくて周りを良い方向に持っていける性格がくりなすドタバタ劇がなんとも面白かった。
2期おめでとう!
 
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
2期は、神殿内の生活がマイン。チビッ子のマインが神殿の仕事を回していくというところは違和感があったけれど、孤児たちの境遇の悪さを目の当たりにして見て見ぬふりをするには目覚めが悪いと孤児院長を引き受け、本作りの仕事を割り振ることでスケールアウトして賃金を得られるようにするという改革ができて皆幸せになるという良い話だった。前作はマインとルッツの二人と商会・家族とのやり取りで労力が少なく発展が遅々たるものだったけれど、今作ではさらに多くの人がかかわることによって広がりができた。
 
●プリンセスコネクト!Re:Dive
綺麗な「このすば」な感じ。
ボケボケな主人公ユウキとお世話係のコッコロママ、天然なぺコリーヌ、緩くなってしまう場を引き締めるツンデレ寂しがり屋さんなキャルちゃんというパーティがドタバタに巻き込まれたり緩いホンワカなイベントに巻き込まれたりという暖かな話ばかりというのが、この作品のキモか。それでいて裏にはシリアスな設定もあって話を引き締めるという(ここが「このすば」とは違うね)。
ユウキが実は努力型で日々鍛錬していて、最後に記憶が戻ってきて(?)話し方もしっかりしてきたところがとても頼もしく、続きがあったらなーと思わせた。
 
-良作-
●社長、バトルの時間です!
スマホゲー原作で、こちらもホンワカしたファンタジーRPG(ゲームはシミュレーションか)的世界観。全体的に王道な作り・ストーリーで特筆するところはないけど、(話回しに合っていて)ユルイ雰囲気・展開でユックリ安心して見られた。モンスターとの戦いではあるのだけれど、そのモンスターも緩い感じだったし。
キャラクターも役割分担がハッキリしていて、キャラが立っていた。ゲストキャラが強いのにもかかわらずモブ過ぎる所はあったけど。
最終回のミナトの水着が凶悪だったんだけど、誰のセンスだ?
 
●球詠
キャラ絵はパッと見、ボテッとしていてお世辞にも上手いとは言えないけど、ムチムチしていながらも、筋とか書かれていてデブっているようには見えないところが好感をおぼえた。
女子野球というと直近では「八ナイ」があったけど、こちらはもうちょいキャラ毎の専門性(ピッチャー、キャッチャー、バッター、監督)がはっきりしていて、それが試合に活きていたところがとてもよかった。
 
ー佳作ー
●A3!
前クールでは(コロナ禍に関係なく)一旦停止してしまい、大丈夫かなと思ったけれど、今クールは、始めから流し直してSPRING&SUMMERを完遂。
春組と夏組とでチームビルドの苦労は同じような物で似た感じになるかと思ったけれど、やはりキャラが異なるとその背景からシチュエーションも異なってくるしレスポンスも異なってくるなと楽しませてもらった。
 
転生無双系。というてもチート能力はあるけど、生まれが貧乏貴族でしかも8男で貴族であるアドバンテージが無いという状況というプラスとマイナスが示された状況。
その設定は、無能な長男に逆恨みされて敵対されるという点位しか活きてないか。そこを除けば、ちょっと苦労性のある主人公が勲功を挙げ望まずともハーレムができて、信頼できる仲間もボチボチ集まってという、まあ、この手のラノベの王道か。
 
●アルテ
中世ルネッサンス期イタリアで、女性の地位が低く、男社会である画家になる夢を追い求める女の子の情熱と苦悩を描いた作品。
好きなことを貫く情熱を持って、周りに揶揄されながらも信頼できる親方や仲間に恵まれ、ツテから出会いと仕事に恵まれていくという、ポジティブな方向に話が進む。“女だから”と揶揄される面がネガティブな所ではあるが、アルテの頑張りに見直すという方向はイマイチ話の深みがないか。もっとも絶望的な状況や陰謀的な話はこの作品には合わないか。
 
●神之塔 -Tower of God-
初めは塔を孤独に登って仙術バトルを繰り広げる中国系アニメかと思っていた。それがバトルロイヤルから始まり、チーム戦→学園→グループワークという方向性がよくわからんものになった。それに陰謀と身勝手な望みが混じって更に訳がわからん。
結局、設定を盛り込みすぎて、組み立てがあっちこっちでチグハグになったような。説明不足なのか説明部分を見逃したのか。
 
下ネタ系ギャグ漫画の漫画家が、娘が社会に後ろ指を刺されないように仕事を隠すのにドタバタするという話ではあるが、絶望先生メソッドで仕事のネガティブな所を誇張したギャグにするという。あと苦労した割には娘が天然ボケで気付かれないでセーフという方向。それと、はじめに挿入される娘が大きくなって漫画家であったことが明かされてしみじみするという寸劇。
個々の「絶望先生」メソッドな話は楽しめたのだが、寸劇とのチグハグ感にこれ必要かと。
 
●グレイプニル
会話することはできるけど道徳性が異質な宇宙人(人間に擬態)から与えられた能力で、コイン(異星人の仲間)を集めて望みを叶えるというシチュエーションで、エグい方向で血みどろな能力バトルが繰り広げられる話。情報が無く、情報を集める所から始まり、紅愛の姉が両親を殺して失踪したのも能力のせいでそれを調べようという求心力があり、山中のチームバトルというか駆け引き戦になり、なんか修一の過去話から連なる闇(?)が出てきて、やっぱり弱い人がいるとダメだから修一と紅愛(あとマッチョさん)でやっていきましょうという引き。
色々詰め込みすぎな感が。
 
●新サクラ大戦 the Animation
3Dポリゴン枠。動きが臭い。
ゲームのシナリオ終了後から始まっているのかチームビルドはできていて、そこら辺の情報を示されていないのでポカーン。
(以前のサクラ大戦は知っているけど)情報が示されていないので、新チームの人となりが分からないし、降魔と人のハーフと言われてもどんな存在かピンとこないし・・・。なんか、ロシアの人たち強すぎるし、花組メンバーが弱すぎるようにしか見えないし。
各話もいまいち印象に残らないし。
 
●啄木鳥探偵處
探偵物と思いきや、職業の探偵というより、少年少女探偵団的な興味が向いたからシチュエーションに対して推理はする位で、メインは石川啄木の金や女にだらしないダメ人間ぷりに金田一京助や知り合いの文筆家達が振り回されるという話。そういう仲間達も昼間から集まってグダグダしてたり酒を飲んだりでダメ人間なのだけど。
イケメンな文筆家というところが売り?あと金田一が啄木のダメっぷりを許容するBLぽいところとかも。
教養がなく啄木の和歌とかいまいち分からん(和歌だけに)ので、心に響かんのぉ。
 
●LISTENERS リスナーズ
少し癖が強い演出。
ニュービーがちょっと齧ってハマった物を、ピックアップしたネタに使ってみました、という感じ。
会話にキーワードを混ぜ込んでいて、散文的でアバンギャルドな感じになっていて、それは特徴的な風味になっている。けどそれだけね。
アンプが変形してロボットになるけど、格好悪いし、攻撃もビームのようなよく分からん攻撃で見せ場としても陳腐。
何を訴えたいのかもよく分からんかった。愛は皆を救う?音楽あまり関係なかったよね・・・。
 
●BNA ビー・エヌ・エー
trriger作品らしい(グレンラガンやキルラキラの)演出だったけれど、盛り上がりに欠けた。
普通の女の子が(迫害されている)獣人になり、獣人達の街に逃れ獣人達と親しくなり、危機に際して奮闘するという話+友達も同じく人間から獣人になって喧嘩しつつも本音をぶつけ合ってやっぱり親友と共闘すると。みちるが狸、なずなが狐で化けるというギミック的な設定も。
とはいえ、なんか盛り上がりに欠ける印象しか。
 
白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE
ゲームやってないから導入がよく分からん。白陣営と黒陣営があるのはわかるが、どの陣営でもないバールだかなんだかってのがいて、協力して倒したってこと?黒じゃないの?あの人。
んで、黒の王子を選び出しておきながら、世代変わりなんかしねーとか王が言い出すのは歩に落ちないし、何がなんだか。
白陣営の騎士とか魔術師とか最後はドロドロした感情に塗れてるし、なんだか分からん。
ゲームに繋がってるの?
 
3Dキャラで背景も3D CGということで、綺麗な絵に見えるのだけれど、それって必要無いところの情報まで目に入ってきてゴチャッている。キャラの動きはモーションで撮られていて、重心ブレブレな蟹股歩き。
正直見づらい。
科学特捜隊のハヤタ隊員の息子が力に目覚め始めて、外骨格スーツを着て害をなす宇宙人達に対抗するけど、そこは甘やかされたガキなので、増長したり現実見せられて放棄しそうになったりという話と、その力を利用としようとする敵対的な異星人(元ウルトラマン?)や科学特捜隊のメンバー、そのほか異星人とかまあ、色々絡みはあるのだけれど、詰め込みすぎなのか、すっきりしない。
 
-継続-
無限の住人-IMMORTAL-
 
-コロナ禍で中断→「ギャルと恐竜」以外は次クール放送-
●天晴爛漫!
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●別冊オリンピア・キュクロス
●放課後ていぼう日誌
●文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~
●ギャルと恐竜