備忘ぶ録-新犬小屋

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2021年第3四半期終了アニメの感想

いつもは「優良作」を付けるけれど、今クールはそこまでのめりこめる作品はなかった。
なので「良作」から付けていく。
 
-良作-
●天官賜福
中国ファンタジー物だったので「封神演義」のような特殊アイテムによるバトル物か、仙術バトル物かと思ったら、ゆったりとした壮美BL系な話であった。壮美BL系といっても、臭い感じでは無く謝憐の穏やかで思いやりのある性格が心地よい物語で安心して見られた。
穏やかだけれど芯の通った信念を持つ落ちこぼれの神  謝憐(シエ・リェン)と 三郎と名乗る素性を隠した凄腕の鬼 花城との交流。謝憐の(思いやりによる良いほうの)因果応報の物語。
最後に三郎は、謝憐の元を静かに去ったけれど、それがまた続きを期待させる。
 
●迷宮ブラックカンパニー
傍若無人な二ノ宮が、周りを巻き込んで(近くないものを食い物にして?)自分の待遇を良くしようとエゴイスティックに奮闘。その結果、周りの待遇もよくなっていくという話。
まあ、途中から蟻の女王が心酔したり、リムがソラを面倒見ることで大食で怠惰な目的の無い生活に意味を見いだして変わったとか、他のメンバも良い方に変わって行った。最後に、二ノ宮が良い奴になっているのはどうかと思うけど・・・。
ふと思い出すと、これってクレイジーキャッツ 無責任一代男みたいだな。
 
●月が導く異世界道中
二期おめでとう
異世界ハーレム水戸黄門という話であったけれど、国作りもの・・・な方向かな。女神の我が儘で召喚されたのにかかわらず捨てられて、人の言葉が分かる女神の加護が得られない→魔物達とコミュニケーションが取れて仲良くなり(女神の加護が無い)虐げられている者達を導くと言う話で、人間都の公益も考えて商人として動き出して隠れ里的な形で魔物達の街に人間を招き入れて良い製品を広めようとするも、人間のエゴイズムに巻き込まれて庇護の者を殺されて、今までの不殺な雰囲気を改め、怒りにまかせて人限を殺してしまうという所が何ともやるせない。そして、最後は魔族と人類の戦いに巻き込まれ、力の全てを使ってという次の話への道を示していて期待が持てる。
 
●現実主義勇者の王国再建記
二期おめでとう
異世界へ召喚され現代世界の知識を使って、傾き賭けた国家の経済を再建すると言う話。
初めは巻き込まれた感じで斬新的な改革を起こし、最後の方は命令語というか上に立つ者として、既得権益を守ろうとする反対勢力を討って王国での立場を盤石にできた。話の緩急がイイ感じで面白く見られた。
そして、二期へのつなぎとして帝国皇女と非公式な面会を経て、帝国との関係制の話になるのね。
 
世間知らずでピュアな吸血鬼ノエと、訳ありオレ様ショタ風ヴァニタスがグイグイと吸血鬼の抱える問題である呪いに纏わる事件と対峙する物語。
ベースはコミカルであるが、呪いに纏わるノエとヴァニタスの過去、隠謀と対峙するときのシリアスさが、物語の緩急を良い具合に付けてあり、魅力的なキャラクター達に感情移入でき、心地よくのめり込める話であった。
 
これを京アニ放火事件を踏まえて見ると、メッセージを発しているのかなとも思う。クオリティは以前の通りで京アニ復活を印象づけた。
人間とは異質なドラゴンと人間の交流話で、今回はイルルが新キャラとして登場。初めはトールと敵対していたがあっという間に仲間として小林さんのウチに居候となって、トールや他のドラゴン、人間の生活を知ってという導入。そしてドラゴンたちが小林達との生活で調和勢・混沌勢の垣根を越えて平和な生活を送る。小林も神とドラゴンの確執(トールの神への反抗の経緯)を知ってさらに話が発展した・・・ようなしないような。日常系だし。
 
-佳作-
●ぼくたちのリメイク
自分の未来を信じられず臆して美大に入学しなかったために、ゲームの黄金世代を憧れとして、二流のゲーム開発プロデューサーとなったが会社を首となり、過去を振り返ったら大学入学前に戻っており、後悔しないために美大に入学し、黄金世代と出会い調整をするも妥協の産物を作ってしまい黄金世代は正史とは異なりゲームに携わらなくなってしまう。
なんとも皮肉な結果。で、決別となった時に戻りリカバリをすると。
この物語を楽しめるのは、同時代を生きたオタクなオッサン達なんだろうな。
 
●かげきしょうじょ!!
紅華歌劇団(宝塚)で切磋琢磨する少女達のドラマ。
普段は天然なささらが、芝居のときとなると雰囲気がガラリと変わるところが、ハッとさせられのめり込めた。
出来は良かったけど、ただ普段が女子達の仲良しな所とか角突き合いとかで、まあ、日常系?な感じでまだ回りきっていないからなのか、あまりオイラのツボには入ってこなかったような。
 
2期おめでとう。
神(のような存在)に遣わされた人々や物を記録し再現する力のある玉が、人々との交流で徐々に自意識を獲得する話。氷雪気候、温帯、暖帯、乾燥帯と移動していき、名も無き少年、マーチ・パロマビオラン、グーグー・酒爺・リーン、トナリ・サンデル・ウーロイ・ミァ・ウーパと出会い意識や知識を得て、そして自分の記録を奪う敵 ノッカーと戦いで、交流のある人々と共に戦ったり、巻き込まれて殺されたりと、自分の所為と悩み苦しむ。
3,4話位で1地方について定着、交流を重ね、そして次の地方へと進むロードムービー的な面があり、壮大な叙事詩的な面がある重厚な物語であった。
 
ラブライブ!スーパースター!!
かのんがトラウマを克服して、歌うことが大好きだと言う気持ちを取り戻し、一人・仲間内、そして学校の仲間や地域の人達の協力を受けて、一人だけでやっているんじゃ無いと実感して行く成長物語であった。
ラブライブ!の良くある展開的に、廃校の危機というのもちょっと出て来たけど恋についての風味的な感じで、あまり深刻な方向には進まなかったか。
あと、可可とすみれのイジりイジられなコメディタッチな所も良かった。
 
●極道主夫
快活な女性と所帯を持った本格的な極道(ヤクザ)がすっぱり足を洗い、家事の全てを受け持つ主夫になって、それが一々極道にコンバートされ、それがコメディとなる。昔の極道仲間や、今の極道がちょっかいだしてきて極道の返しで家事のことで返すという。
頓珍漢なやり取りが楽しい。ただ、単発すぎる。
 
●うらみちお兄さん
子供番組の体操のお兄さんは、いつもニコニコしていて優しいイメージというのを覆して、ブラックな職場でストレス溜まっていて、子供相手に職場の愚痴というか人生のつらさを吐くというブラックコメディー。
お仕事とその仲間をネタにした単発的なコメディーね。キャラの個性を見せるパターンで回していて、物語の発展が無いのが残念。
 
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X
今クールは、カタリナが危機を脱した後、安心しきった中の日常系?だけでも無いか。カタリナがソラに誘拐されたり(食っちゃ寝していたけど)、キースが誘拐・監禁されて酷い目に遭ったりと、闇の魔法に関する暗躍があったりと、波瀾万丈ではあったけれど、カタリナの持ち前の安楽的な性格で乗り切ったりとお約束感が。まあ、そこが楽しくて良いのだけれど。
闇の魔法の勢力の暗躍が有ったようだけれど、結局、キースを攫った犯人が分からず何も進展していない状況で中途半端でしかない。学園を卒業して次回は魔法庁で働くという話ですか。引き延ばし感。
んで、続きは劇場版ですか・・・。
 
●精霊幻想記
ゲームのシナリオをこなしている感で、単発的なイベントをこなす物語構成。遠距離の旅をしているにもかかわらず道中の一の触れ合いは全く無く、目的地での一との触れ合いだけで始終。というか、あっちゃこっちゃで主人公は女の子に惚れられて・・・。
まあ、ハーレム系の面も否めない昨今のスマホゲーだからか。
主人公が誠実で、チート的な強さがあるのというのは、カタルシス的には良いけれど、物語として危機に陥ったのを反省して訓練して強くなるというパートが無くてご都合的なかんじも。
 
●Sonny Boy
スペース☆ダンディー」のいちエピソードのような会話劇メインの実験アニメな感じ。
中学・高校のモラトリアム的な期間を、固有の能力を持って摩訶不思議なユートピアなのかデストピアなのかわからない夏休みのような世界で過ごして、クラスメイトはその世界に残り、主人公は元の世界に戻ることを選択する物語。
最終回が、そのモラトリアム的世界を抜け出したら、社会というクソったれでしみったれた現実であり、一緒に現実に戻った少女とは恋仲になる事も無く、転校生はイヤな奴と付き合っているという救いようのなさ。
その世界の住人には分かっているような会話劇に引き摺られて、なんとなくポストエヴァのような、世界の謎解きのような感じで見てしまっていて最後の最後のしみったれな現実を突きつけられて、評価が落ちた。
アニメに現実を突きつけられる事を望んでいないですから。楽しい夢を見たいのですから!
 
-及第点-
んー、前半の組対抗戦と職場体験で全員の成長を見せて心操が自分の力の使い道を見つけ出したり、緑谷が新たな能力の発現などの新要素があったけど、後半のビィラン連合が仲間を増やす辺りで過去話が臭くてたまらなかった。
悪役が悪役となるバックボーンなんて要らない。同情を誘いたいの?そんなのがあって、主人公達との対決させて、視聴者にどんなふうに思って欲しいわけ?ウザい。
 
●探偵はもう、死んでいる。
"探偵"といっても謎解きがあるわけでは無く、底が浅いネタを開陳させられて、なんか力業(能力技?)で飛んでも化け物とバトルとか、助手と探偵が未練タラタラで何か収められたという感じ。
 
NIGHT HEAD 2041
原作の小説は読んでいないけれど、深夜ドラマは見ていた。
過去のドラマで描きたかった内容は、Wkipediaで分かったけれど、今回の話で出て来た黒木兄弟の存在がイマイチ得心いかないというか何というか。取って付けた感?
スケールがでかい割には、一般の人達との交流がほとんど無く、登場人物が少なくて世界観の広がりが無くて、その割に地球が消滅するという話になって、登場人物達だけが右往左往して終わりという感じにしかなら無かった。
 
触れられない(触れたら死んでしまう)という縛りプレイでワンパターン的なイチャつき。
坊ちゃんがデレモード過ぎて、ちょっと攻められるとドギマギしすぎで、もうちょい落ち着けという感じ。
簡単言うと、話が繰り返しのような感じになってしまい、話の進め方がスロー過ぎる。
 
ゲッターロボ アーク
なんだこれ、広げた風呂敷を閉じていない。
終盤、本来の敵がどっかに言ってしまった挙げ句、共闘関係であった怪獣帝国が裏切っるという訳わからなさ。
 
えー・・・なにこれ酷い。
1クール目であの事件の再開して梨花が災難に塗れた挙句、2クール目でその原因が(エウアを裏で糸を引いていたけど)沙都子の仕業だったと。同じ展開の惨劇を2回も見せられた挙句、最後は青春の殴り合いで互いを理解したと。
散々、沙都子が圭一達を酷い目に合わせた挙げ句、何の報いも受けないし、沙都子が梨花固執した百合展開した挙句、殴り合いでお互いの気持ちを吐き出した結果、付かず離れずの関係になるぜーって、なんだそりゃ。
 
●出会って5秒でバトル
んー・・・、これ、能力を与える側の動機が全く出てこないので、何のメリットがあるのかわからず、魅音の快楽主義的な残虐性のような、でも単なる司会的でしかない存在がひたすらウザい。
主人公も天才的な立ち振る舞いをしている感を出して居るけど、通り一遍な大砲で戦うばかりで、もうちょい想像力を働かしてとんでもない解決方法を湿して欲しかった。
挙げ句、何か舞台をいきなり移して東京でバトルですか・・・。
 
●D CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION
なんだこれ。終盤の強引すぎる展開が酷すぎる。なんだこれ。
ボスと対面して、そのボスがベラベラと顛末を説明しだしたり。
玲菜が龍平を守るという願いを叶えるためにウィアード化して、邪神が復活→その邪神を倒そうと暴れた挙げ句、(ウィアード化した玲菜を倒せば終息すると見た?)仲間と対立。龍平は玲菜を守ろうとするが、玲菜は龍平を刺して正気に戻ったり。
後ろで糸を引いた村瀬が「社会の対立とかうぜえから世界を無くせば万事解決」とか薄っぺらなこと言って、ご多分に漏れず邪神の攻撃に巻きこまれて自滅したり。
クトゥルフっぽい旧支配者的な邪神と精神世界(トロイメライ)で戦うって設定だけど、イマイチそこら辺の説明が薄かったので、戦うために話を作った感じにしかなってなかった。主人公も直情的で真実を求めようとしないし。
渋谷が舞台だからか、OPを東京事変が担当したけど合ってない・・・。
 
-切り-
●ジャヒー様はくじけない!
ジャヒ-のプライドが高すぎて、失敗しますっていうワンパターンで、幼女形態と大人形態のギャップを楽しめないと見てられないなーということで面白みを感じず切った。
 
-継続-
●SHAMAN KING
ラブライブ!スーパースター!!
●白い砂のアクアトープ
えっ?2クールあるの?
●SCARLET NEXUS