備忘ぶ録-新犬小屋

ココログ「備忘ぶ録(https://kotatuinu.cocolog-nifty.com/blog/)」のコピー場所です。

2022年第2四半期終了アニメの感想

今期は、ツボにドハマりと言う作品は無かったけれど、良作は多めだった。

-良作-
●勇者、辞めます
天才がトップに居てチームが壊滅的な組織のお仕事改善話がメインで、その後「ユーザが本当に必要とする物は?」(ユーザ=勇者)→理解してくれる人という話の畳み方。
三千年も生きてきた(死ねない)勇者の悲哀とその決意。でもそれは仲間を持つということで解決できることで、自ら仲間を育ててその信頼をえられていたという、心温まる話であった。
仕事の改善についてが一部強引な所があったけれど、かなり楽しめた。

本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第3期
今回は「本を作る」テーマは抑え気味で(精々、カラーインクの製造に目処が付いただけ)、話のメインは貴族社会の力学的な話でマインの身の振り方が決まったという方向であった。
話が長くなってくると、本筋ではないけれど片付けておかないと話として破綻してしまう、いわゆる「登場人物が勝手に動き出す」ことで作者の意図とは違う方向に話が進むって奴なのかなと。
これでマインも権力を得られて、本を作るという本来の目的に邁進できるのかしらん。

Shenmue the Animation
ゲームは途中でやっていたけど止まっていたので、話としては新鮮だった。如何にもゲームらしいし、準拠しているんだろうなと思われる感じだったけど。
やはり古き良き時代の横須賀中央付近(どぶ板通り)に噎び泣きで、武術は「拳児」をオマージュした感じで、今時では無い古くささは否めないけれど、こういう物もあって良い。
でも、やっぱり最後は畳かけで、ゲームの終わりの所までなのね・・・。アニメで完結させるわけでは無いのかしらん。

●であいもん
バンドをやっていたけど売れずに都落ち(京都の方が都だけど)で帰ってきた和菓子店の息子 和(なごむ:人がイイ奴)が、家業の和菓子店に帰ってくると小学生の女の子 一果が住み込みで働いていて、和に対して頑なであったけれど、和の人の好さ面倒見の良さに次第に打ち解けて、一果の問題も解決して行きというハートフルな物語。
一果の父であり、和と親しいセンパイとの因縁について決着がついていないので、そこら辺について以降描かれていくのかしらん。

盾の勇者の成り上がり Season2
霊亀」戦と異世界に飛ばされて異世界勇者の事情を説明された回。あと、ラフタリアがチビッ子に戻ったり、剣の勇者になったりと大活躍(?)と将来に向けての布石があった。
未来への展開の布石ばかりで、なにかが解決したわけではないので、印象に残っていないという感じか。他の異世界勇者であるグラス達の事情がわかり攻めてこない様になったという収穫はあったけど、盛り上がりに欠けた感がある。

●まちカドまぞく 2丁目
この作品の肝は、シャミ子のポンコツな所と桃のスパルタな所が相まってのフルユワなコメディが基本だろうに、今クールは桃の姉の桜についての謎を追っての話が根幹となって、まあそれでも大体フルユワな感じで面白く見られたのだけれど、最後のミカンの呪いに関する怒濤の展開は何か違うなーと思った。魔法やら呪いやら、何か変な「僕の考えた最強の設定」的な所が鼻につくって感じで。
まあ、いつまでもイベント消化しないグダグダじゃネタ切れになるというか、マンネリ化するか。

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-
完結。この作品のキモである、好き合っているのに告白した方が負けという変なプライドを持つ二人が傍から見ると乳繰り合うのを眺めてニヤニヤするところであったが、そういう色は薄れて周りのキャラにスポットを当てて、それが水増し感になっていた。
面白かったんですけどね。

●魔法使い黎明期
キャラクタたちは魅力的で物語も(組み方を除けば)面白いとは思うのだけれど、オイラの理解力が足りていないのかなんかちぐはぐ感というか整合性がおかしいというか組み方が悪い印象がある。
始めは、無能を研修と称して窮地に陥れるように放り出すように見えて、そこに魔女狩りが出てピンチに。突っ張りクドー君が実はかっこつけだけど仲間思いの良い奴で、窮地をぬけて村についてみると、魔女が変わっているからーとか話が出てきて、その課題をクリアし村に受け入れられて、セービルの記憶が戻ったり、村が戦場になるからとか・・・。真面目にストーリーを追っていたら理解できるのかもだけど、ゴチャっていると感じた。
まあ、ホルトがスパイだったとか、敵だった暴虐がなんだかんだで仲間になったりとか、ゼロが父の妹だったとか、そこら辺は受け入れられるんだけど。

SPY×FAMILY
出来が良かったし、アーニャは面白カワイイ。
とはいえ、ロジャーと夜は、アーニャ駆動で動いている感じ(夜の弟が訪問してきたとき、夜に疑いを向けたとき以外に印象が無い感じ)。
こう、なんというのか、ロジャーと夜の初々しいイチャイチャな感じがあればと望みます。

●乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
主人公リオンがゲーム世界を受け入れて、自分がモブらしくモブで生きていくと決めていくところが何で?と疑問に思った。初めにルクシオンを手に入れてしまっている時点でゲームシナリオをぶっ壊しているし。
話としては、無能なメインキャラや嫌味なサブキャラを、煽ってはバッタバッタとなぎ倒す様は気持ちよかった。性格はあれだけど・・・。
最後の方のオリヴィアが平民であることに拗ねた展開がなんとも。それにアンジェリカが過剰反応している下りは、まあ友情の扱い方が不器用だという所なんだろうけど。

-佳作-
パリピ孔明
孔明が事前に作った人脈と活動のときの作戦が上手い具合に嵌まるという驚き。英子は与えられたチャンスを、その手腕とチャンスの大きさに驚きながらも活かして活躍の場を得ていくという話。
作戦がハマるカタルシスもあるけれど、人脈作りやメンバーの気持ち作りという面も地味に良い。
でも、最後の方がわかりにくかった。用意していた作戦を使わずに、AZALEAの七海が殺していた気持ちを解放させたいという英子の望み通りにやらせるというところ。他人(孔明)の導きでは無く、自分の選んだ道を歩んで見せるという「パリピ孔明」の今までの方向を転換したけど「うんうん、それもまたパリピ孔明だよねー」という良い感じに纏めてくれたけど、この方向を誰か望んでいたのかなーという感じ。”孔明”の名を使っているんだから、最後まで策を講じて作戦がピタリピタリとハマる方が良かっただろう・・・。

●ビルディバイド -#FFFFFF-
始めはひより と 菊花が出会って菊花が再生する物語なのかなと思ったら、最後には照人が全部持って行ってしまったし。
まあ、樋熊との対決という結末に持って行くには、やはり因縁が薄いひよりでは無いだろうし、菊花にしてしまうと救い出した照人の立ち位置が中途半端になるという感じかな。
カードゲーム「ビルディバイド」は知らないけれど、MTGだとエネルギーが必要だったけれどそこら辺が無いわけね。それで大体は敵方を邪魔する方法が多彩でそこに上手く回していくという感じか。

●ヒーラー・ガール
途中の録画が出来ていなかった。多分6~9話が見られていない。
話の系統としては、典型的なお仕事見習い成長物で、声楽で人を癒やす医療と言う所がポイントで、要所にミュージカル風に歌が入るというところがユニークである。
話としては、ヒーラーになる目標を持つ仲間がいて、ライバルが居て、偶然の成功と少々の挫折と復帰がありという、王道というかありきたりなところではある。挫折も絶望的な物ではなく、弱気になって仕舞ったと言うくらいな物でちょっと弱い感じもあり、全体の雰囲気としては弱さを感じた。
でも「歌で人を癒やす」で心を揺さぶられて、そこがこの作品の順位を上げたポイントとなっている。

●恋は世界征服のあとで
正義の味方と、悪の組織の一員(幹部の一歩手前)の女の子と恋人同士になって、それを表沙汰に出来ないので、戦いの場とかでコッソリ合ってイチャイチャするという話。
ポイントは、デス美が可愛い。擦れていなくて初々しいくて可愛い。甲斐甲斐しくて可愛い。とにかく恋する女の子は最強(最凶)だ。

●BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-
前半は賭けゴルフで「プロゴルファー猿」のオマージュ的な作品かなと思ってた。必殺技もあるし、巨大組織(マフィア)と対抗(裸一貫ではないけれど)もあるし。
そしたら中盤以降は(現実では無い、その世界ではある意味権力的で魅了されていて学園が力を入れている)ゴルフ部同士の対決という、部活で最強トーナメント物に成り下がったという感じ。
話の破綻は無いのだけれど、設定がご都合主義的だなと。

●骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
基本的な話は、世直し道中記か。ユニークな所は、アーク自身が呪いによって骸骨になってしまっていて、人に素顔を晒せないという所なのだけれど、その設定があんまり生きていないよね。
巨乳エルフさんのアリアンという仲間に恵まれて(ポンタが精霊獣でアークに懐いているという事で信頼を得られるという所もある)、アリアンの旅の目的”同胞を奴隷から解放する”が物語を駆動されているし、1クールの物語りとしては十分かなと。

●史上最強の大魔王、村人Aに転生する
初めは転生前がボッチになって詰まらんから転生して友達を作ろうと言う流れに見えたのだけれど、過去編を見ると粗暴エルフが好きだったけれど言えずに死なれて仕舞ったので絶望したと言う方向だったと。
転生後のアードに対して恋のさや当てもあり、ちょっとした冒険も有りで、普通の”なろう”系無双転生物で楽しめた。
過去編は何だか迷走した感じもあるけど、アレはアレで良いのかも。

●群青のファンファーレ
優と駿(といま並べて書いて優駿だと気がついた)騎手の学校という特殊な教育機関の中で、若者達の群衆劇で、まあスポーツ学校物の定番的な反目・和解・連帯・挫折、そして別れとそれぞれの道を進むという流れであった。騎手を目指し、それが騎手が好きなのか、競走馬が好きなのかで道が分かれたと。
キャラクタ達も役割分担がバランス良く出来ていて、主人公 有村優が芸能人からの転向組で、その他のメンバーの何らかの競馬に関係しているという立ち位置の違いについて、ドラマにはなったけれどスタートの遅れによる知識不足とかには繋がって居なかったのでそこら辺はどうなのかと思う。

-及第点-
●極主夫道 パート2
スマホ漫画からのアニメということで、そのフォーマットをそのまま持ってきて声を当てているという感じではある。
親和性が高いと言えばそうなのかも。
粗暴と思われているヤクザ物が実は細かい事も気がついて家事を遂行できるというアンバランスさがインパクトを生んでいたけど、パート2ともなると慣れてしまった。

●境界戦機
2期。現代風日本が(3つの勢力だけど)占領下にあるというと、コードギアスを思い出すけど、不思議パワーとか王族の子とか出てこない。
安全に戦争するため無人ロボットを操ることに最適化された戦場で、敢えて人を乗せる+AIのサポートで驚異的な戦力となるよく分らない理屈。敵が廉価版なのだろう。プラモは驚異的な可動域という売りであったけど、正直、ロボットのデザインがイマイチ・・・。ロボット物でそれは致命的なのでは。
物語としては、占領日本の解放するために動くレジスタンス→限定的な地域に日本の自治を認めるという落とし処にしたというのが、26話で纏める限界であったか。
そう、占領下でじり貧なハズなのに、主人公が追い詰められるにしても、人が死ぬにしてもギリギリ感が無くて取って付けた感が否めない。

●ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~
ハニワ物。田舎から陸上をやるために上京してきた女子ひより。クラスメイトにこれからのアイドルグループ二人組染谷・柴崎が居て、(金が必要になって仕方なく)ひょんな事からアイドルに興味が無いという点でマネージャー見習いに採用され、けど、二人の努力を認め、そしてマネージャーとして真っ直ぐに働いてくれて、ひたむきさに二人は心を開くという展開。
美人では無いけれどまっとうな

●ブラック★★ロックシューター DAWN FALL
スマイリーのところでかなり萎えた。ルナティックの無茶苦茶ぶりな設定にうーん・・・。
つまる所、黙示録的世界で望みが見えなさ過ぎるのが、オイラのツボからかなり離れてしまっていた。
荒野で、あれから生命世界が復帰できるのかと。少しでも自然が残っていて、全てが潰されてしまったわけでは無いという望みがあれば少しは違っていたのかも知れない。

●理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ
んー、雪村と氷室だけではもたないので、他のキャラクタで嵩を増していた。クリスと藤原カップルは対比のために出したけれど、イマイチ成功したようには思えない。棘田と虎輔は、まあそうなるだろうという方向であったけど。
あと、最後に奏に、平凡に見えた式城(実はぶっ飛んだイリーガルな奴)をぶつけて「普通」に拘るという病んだところを出して、で何となくいい話風に収めていたけれど、かなりあの演出で萎えた。

●阿波連さんははかれない
パーソナルスペースが無くて相手にベッタリくっついてしまう阿波連さんと、妄想が激しいけど面倒見がよいライドウくんが、出会って上手く歯車が合って、変な事をしてしまう阿波連さんのフォーローをライドウが妄想しつつも上手く捌くパターン。
あまりにも阿波連さんが変わらない(初めからぺったりくっついてリアクションがない)し、つるつるぺったんがくっつかれてもなーという感じもあるし、最後の最後で感情を表してきた(・・・のかな)のは、遅きに失したと思う。
まあ、ラブコメというよりは

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第2期
基本、ソロの集まりで仲良しグループでしかなくて、鍾嵐珠、ミア・テイラ―という新しい風を入れたけど(生徒会メンバーのお堅い三船栞子も過去の因縁をクリアして同好会に入るというサプライズもあったけど)、あんまり変わらないなという印象。
最後には高咲侑と上原歩夢が新しい道を進むという未来を示してくれたけど・・・。うーん。

●処刑少女の生きる道
何の知識も覚悟もない一般人に特殊能力を与えられて、それを使い続けると人類世界を脅かすほどの力になるという設定 と その力を与えられた者を処刑するうという話の中で、時間を巻き戻す力を持つアカリが”イジメで元の世界に帰りたくない”→”メノウとの旅が楽しくて一緒に居たい・メノウの目的「アカリを殺す」を達成させたい”という動機から何度も時間を巻き戻したことで力が増大している状態であること。
そして、障害として人外と化した≪ヒューマン・エラー≫パンデモニウムの無邪気・無慈悲な振る舞いを止めようとするメノウとそれを(能力を使いまくっている状態を隠ぺいするため)陰ながら支援しようとアカリ。何とか倒せたと思ったパンデモニウム
メノウの師匠で得ある凄腕の処刑人フレアがメノウの思い出で認否人としてに出てきたけれど、実は・・・という先に繋げるような描写もあったり。
アカリがメノウに懐きすぎで百合臭が強くて、盛り沢山な設定も相まって消化不良になりそうな感じ。まあ、詰め込みすぎ。

古見さんは、コミュ症です。 2期
1期は陽キャグループがダメで切ったけれど、2期は仲間となって一緒にワイワイ楽しく遊べて見ていて楽しかった。
基本ラブコメでコミカルな流れの中、古見のコミカルな所と、惚れて赤くなったリアルっぽい顔というメリハリがあったりと見どころがあった。
でも、パターン化されているんだよな。「古見を目的に周りが動き出し、古見が困って只野が助ける」そして、古見と只野の仲が近くなるという流れ。

デート・ア・ライブIV
今までのシリーズは、一期のあまりの設定のアホらしさ(その中でも妹が指令って・・)に呆れて切ってしまったが、今期始めてみた。というわけで、精霊と女子の関係とその人数の多さが、今までの経緯が全く分らない。
まあ、精霊の力を持つ女の子は(精霊の力が世界の危機を呼ぶので)、デートにより心を通じ合えれば精霊の力を押さえ込めるという設定?今回は二人をそういう状況で仲良くなって、んで、そのままではなく、敵対していた精霊の子が実は時を遡って、精霊を植え付けられた子に関する因縁という根幹が出て来てという方向ね。
登場人物多過ぎで、もう各キャラクタの話では1クールで収まらないけど、戦術部隊とする方向で話を進めて、時間を遡って繰り返し最適を求めていくという方向で広げた風呂敷を畳むならありだな。

●可愛いだけじゃない式守さん
最終回は良かった。他の回は、頼りない男子を守護神の如く力強く守るというパターンで始終していてイマイチだった。
式守さんが通常はフンワリ優しげで、いざというときにキリッとなるような切換があればもう少し良かったんだけど。
あと、ファンタジー方面でも良いから和泉の不運体質の理由があって、それを解消できるって方向があっても良いんじゃ無いかなと思うんだけど。

●其れ、則ちスケッチ。
村がある島に流れ着いた女の子ふたりが人を探したり脱出する方法を探して探検+漫才をするという構成で、gdgd妖精'sから脈々と続く、3Dキャラ+声優が即席コントをするという話。
でも、コントは微妙だったな。最終回は、愚にもつかないネタの開陳だったし。


-継続-
アオアシ
●ラブオールプレー