備忘ぶ録-新犬小屋

ココログ「備忘ぶ録(https://kotatuinu.cocolog-nifty.com/blog/)」のコピー場所です。

2023年第1四半期終了アニメの感想

今クールの一押しはやはり「ぼっち・ざ・ろっく!」。作品愛にあふれていた!
他にも良作が多くて、豊作なクールであった。

-優良作-
●ぼっち・ざ・ろっく!
ひたすら楽しかった。
原作は未定鳴けど深掘りサイトで、原作では描けていなかった隙間の部分をアニメでは描いたり、なにかの作品のオマージュが使われているところあったりと楽しみが多い作品だった。
なによりキャラクタがいい。特にぼっちちゃんの隠キャを拗らせて他人の反応を考えすぎで、溶けたり固まったりと百面相に対して、虹夏、喜多の陽キャとの対比とか、リョウやきくりのダメ人間加減とかも良いスパイスになっていた。
ボッチが作ったという体の歌詞も、拗らせ感があってとても良い。結束バンドのアルバム買いました。

-良作-
●羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
1本の映画を8話に分割して放送した作品。
中国で制作された作品で、カトゥーンやスタジオジブリ作品の良い所を良く研究して昇華出来ているなと感じた。
世間を知らないシャオヘイに世の中を見せる旅を通して、視聴者にも古き良き田舎や現代中国、舞台や生活風景を見せて、我々にも世界の素晴らしさを感じさせてくれた。

●Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-
幼女のように楽しい想像をいつもしていて危なっかしいせるふ と そんなせるふの事を友達として気にかけているのにせるふが自分の事を真剣に見てくれていない(と思ってしまった)生真面目な幼馴染み ぷりん が、DIY部のみんなや活動を通して、再び分かり合い、絆を繋ぎ直す物語。
DIYについては作品の根幹ではあるがキーワードであり、物語を駆動するためのベースでしかなく、HOW TO物を期待していると肩透かしを食う。「やくならマグカップも」みたいにHOW TOな部分があってもよかったなと思う。
でも、アニメ作品としては、見やすくすっきりした絵柄でありながら、キャラクタの動きが丁寧に描かれていて、すごく目を引いた。物語としては、部活物で、みんなでワイワイやっている所も良かったけれど、プリンと二人で物を作って昔の様に仲良しに戻れたという所もとても良かった。

●PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL
前期は映画とかのオマージュがあったりして良く作り込まれていた。そういうちょいネタ系が盛り込まれている作品は良作。でも今期は、そういう方向が薄めであった。
とはいえ、作り込みが前作同様凄くて普通に見ていても楽しめた。シナリオもペータが主人公とも言える立場でモルカーとして成長していくという話が素敵だった。細かい所が良く考えられていて(オマージュではないけれど)youtubeの解説とか見てみると深読みできる様な点が盛り込まれていて、丁寧に作られている事が分る。
素敵な作品だった。

機動戦士ガンダム 水星の魔女
PRERUDEを見ていないのでそこの情報が抜けているけれど・・・。
企業体が運営している一風変わった学園物らしい物語りとして、初めは反目していた者達がベンチャー企業として動き出して仲間ごっこでわかり合った感じになって、それが上手く動いていると思った矢先、企業体の重役となっている親達の因縁に巻き込まれて紛争?戦争が始まって、わかり合った感じ派そうではなかったと思い知らされるという所で一旦終わり。
初めはスレッタが田舎者としてコミュニケーションの取り方が分らないギクシャク感があったけれど、それはミスリードガンダムエアリアルと併せて、母プロスペラによって作り出されたなにかなのかなとか。
まあ、1クールだけでは中途半端という感想になってしまうのはしょうが無いか。

●転生したら剣でした
転生無双物として初めは意識のある剣が滅茶苦茶強くなってーという所から始まったんだけど、そのまま進んでいたらツマラナイ話になっていた。
やはり、フランの存在がこの作品の白眉。健気で頑張り屋で応援したくなる愛らしいキャラクターで、この子の願い「クロネコ族で初の進化を遂げる」という話を牽引していく。
無双転生物という強者がバッタバッタと立ちふさがる敵をなぎ倒すカタルシスもありながら、フランという成長要素があってハラハラドキドキもあるという贅沢な内容で見ていて楽しかった。

●不徳のギルド
真面目なベテラン冒険者キクルが新米冒険者の女の子4人を育成しようとするも、魔物と対峙するとことごとく魔物にエロいことをされてしまうという・・・。
普段ならエロい(だけの)話は、早々にみていられなくて切ってしまうのだけれど、この作品はまあエロが売りの一つなのだけれど、キャラクタ達の良い性格もあって面白く見られた。ヒタムのひたむきさが裏目に出る所とか、ハナバタの勘違いな所とか。
チビッ子二人は途中まで活躍がイマイチな所があったけれど、トキシッコの”だんなー”が”旦那様”になる所はズルいなーと喜んだ。マニアックなプレイだったし。残りメイデナはあんまりピンとくるエピソードがなかったような。ロリな所が売りなのだろうけれどそれ故に絡み辛かったか?不憫。
まあ、ヒタムが一番健気で可愛いか。

-佳作-
●4人はそれぞれウソをつく
女子高校生グループのコメディ生態物。あずまんが大王の累計ではあるけれど、この作品のキモは”ウソ”の部分で、それぞれ宇宙人、忍者、エスパー、女装男子の友情話として、この組み合わせをいい具合に話回しになった(話を回していった)という感じ。
絵柄といえばちょっと稚拙っぽい感じだし、話も(宇宙人の大佐がトリックスターとして)強引でなんでもありで荒い話回しであったけれど、コメディとしては有りなのかなと思う。
でも、大体こういうのは最終回に良い話の持って行くけど、作品の方向性としては違うだろうと思うのだけれどいかがなものだろうか。

SPY×FAMILY 第2クール
作品の質は高いけれど、やはりアーニャの学校の話がメインで、フォージャー夫婦(偽装)についてはサブの話っぽく感じて仕舞って何か乗れない。学校でのイベントとサブイベントで話が似たようになり繰り返しのような感触になってしまって居いて、そこが乗り切れない要因なのかと思う。単純にオイラの指向だけなのだけど。

●勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
フォーチュン・クエスト」からの進化形のような、ほんわかした世界感で家族的な存在と出会い冒険していくという話。
まあ、人数が多くなりすぎという感じがするけれど、それぞれ属性があるから役割はあるのかしらん。中途半端なところで終わってしまったので、特に最後に加わったニーナ(お稲荷様)は活躍の場が少なかったかなと。

ゴールデンカムイ 第四期
すまんがの、長い話は覚えてられんのじゃよ・・・。
なんか途中で過去に放送した物の再放送になったの?

チェンソーマン
今どきなアニメらしく、3Dで作られたキャラ・背景が縦横無尽に動き回る迫力。一癖も二癖もある仲間たち。そして、デンジの壊れっぷりという悲哀。
デンジは、まともな教育を受けておらず一般常識や愛情を知らない精神的な成長が無い子供(いやそれ以前の社会動物としての人間になっていないという状況)で、それがなんとも悲しい。青年なのにまだ子供の言動で、普通なら見下されるような存在であるし、そのように見る人もいるだろうけれど、そうなるしかなかった悲しい背景と哀れみの目で見る人もいるだろう。そしてポチタの貰った強大な力を振るうアクションを見る人もいるだろう。いろんな面でデンジというキャラクタが、見る人の内面を映し出す鏡ような存在になっている。
姫野と早川アキの関係もあって、デンジだけではないという所も話の広がりがある。

マブラヴ オルタネイティヴ 第二期
一期は、軍のゴタゴタに始終していてイマイチだったけれど、二期は純夏も登場し佐渡島ハイヴからBETAを排除するまでを描いて話が回ってきている。
まあ、結構、重くてシンドイ話が続くからなぁ・・・。

●悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
タイトルは内容に沿っていない。悪役令嬢の運命を回避するために押しかけ女房したら、あまり優しくされなれていない(人間の王子が先祖返りで魔物を統べる王になった)覚醒していない魔王がデレたというのは良かった。アイリーンの性格もなかなか良かったし。まあ、魔王のキャラクタが、デレたイケメンムーブでしかなかった感じで、トロフィー的存在でしかなかった感じはもうちょい工夫がほしいかも。あと、早々にくっつく方向に決着がついて、学園編になってという展開に、もうちょい深堀するべきじゃないのとも思ったけれど。そして、裏で引っ掻き回す役が同じく転生者でヒロインでという展開ってのも、意外性があってよかった。
もうちょいアイリーンと魔王が共同作業(性的な意味ではなく)で一緒に戦うとか一緒に作業するとかそういう方向の話もあったらいいんじゃないかなと思ったです。

●農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。
主人公のアルが戦う目的ではなくて、あくまで農業をやりたいという動機の元、巻き込まれてしょうがなく、もしくは人助けのためしょうがなく戦うという方向性は好感が持てたし、登場人物が魅力的ではあったので見ていて楽しかった。ユルイというか雑な話回しだったし、特に話の畳み方がどうにかならんのかと思うけど。
普通の家庭に育ちながら一人、農民として生計を立てようとしているのは、妹のような存在がお腹を空かせて死んでしまったという暗い過去があって、でもその妹分が邪神の力で復活してモンスターを使って悪さをしていましたー。んで、アルの力の源が邪神の加護である”自然を愛する者”というスキルであったけれど、善神と契約したら消えてしまった、という言うのはなんで?としか言いようがない。

●虫かぶり姫
本にしか興味が無い女の子が、腹黒の様に見えていた王子様に丸め込まれて婚約したら、だんだん好きになってしまってという経緯がとても素敵。そして、単なる守られる存在で無く、自分の知識を持って内政・外交的に役に立ち、皆に認められる存在になって王族の一員として愛しみ扱われるという流れも良いですね。

ヤマノススメ Next Summit
前半は、以前のエピソード(富士山登頂失敗)から、高校に入学して山岳部・・・には入らないけど、部長にアドバイスとか頼ったりとか知り合いが増えたとか、富士山登頂に再チャレンジまでの流れ。
登っているうちに苦しくなって何で山に登るのか自問自答してというのは相変わらずな感じだけれど、登頂出来てという成長が見られてと。
やはり出来がいいので安心してみてられるし、山登りに始終していたわけで無く、でも増えた知り合いとの軽い山登りとかも絡めてとのふれあいエピソードなどもあって単調にならないような工夫が感じられた。


-及第点-
●忍の一時
現代忍者学園物で、伊賀と甲賀のいがみ合いという男の子なら好きなんでしょ的な物語なのだけど、忍核(パワードスーツ)で凄い動きや光学迷彩を実現させるという設定のため、忍核が無いと何もできないのか?と微妙な感じに。伊賀秘伝忍核というのも、なんであるの?と冷めた目で見てしまった。
始めから一時が忍者の棟梁の後継ぎであることを隠されて育てられていたという所からして、意外性を持たせる意図だったのかもしれないけれど、あまり説得力がなかったなーとか、一時の仲間に女の子しかいないし(少しの間、男子の仲間もいたけど)、そこら辺ではあまり話が膨らまなかったので(黄瀬川、鈴ノ音との出会いはあったけれど)学園物にする必要性は薄くなったようなーとか。(安易に若者だけで構成されるのではなく)伊賀の郷の大人たちという存在は良かったと思う。


●新米錬金術師の店舗経営
緩いファンタジー錬金術師育成ゲームを、ご都合主義的オブラートで包んだボンヤリした味付けな作品という感じ。
まんがタイムきらら系だなーと思わせる、ゆるい設定だし(魔物をぺらっぺらな丸太の柵で誘導というのはさすがに・・・)、主人公サラサが無敵過ぎて(優秀な先生に教えを請うたというのはあるけど)説得力が無い・・・。店舗経営といっても経営学とか無いし。
まあ、にぎやかなゆるい無双物としてみれば、ワイワイと楽しかったかな。

ポプテピピック TVアニメ―ション作品第二シリーズ
うーん・・・、第1シリーズは他アニメやゲームのパロディ(オマージュ)が楽しかったんだけれど、第2シーズンはそういう所が少なくて単に作品の消化だけでお遊びが無くて毒気が抜けたというか面白みが無くなった。
単に声優の力量におんぶにだっこなだけな作品にしか見えなかった。

●クールドジ男子
いろんなタイプのドジなイケメンが、緩いドジに悩んだり受け入れていたりという所を愛でる感じ。
ドジでも許せる(ただしイケメンに限る))
ゆるーく見ていけるという感じ。

●うちの師匠はしっぽがない
落語アニメというと「昭和元禄落語心中」があったけれど、こちらは主人公まめだが元気で真っすぐに落語に打ち込んで、その姿を見て、周りも仲間と認め、初めは弟子をとらないとそっけなかった大黒亭文狐(きつね)も熱意に当てられて、まめだを弟子と認めるという流れ。仕事を頑張る姿に共感を覚えて応援したくなる。
落語がメインだけれど、やはりアニメの声優さんがやる落語で流暢に一席打っているんだけど、予定調和的なお客の笑いが入るのでそこら辺がイマイチ感に繋がっている。

●夫婦以上、恋人未満。
ランダムで同棲させるという高校の疑似夫婦体験授業で、オタクとギャルが組になってしまった。互いに別に好き(憧れ)な相手がいて、反目しながらも高得点なら相手のチェンジができるという目的を達成するため協力していたら、互いに意識し合うという話。オタクに優しいギャル。
だんだんギャルが自分の気持ちの変化を行動に出してきて、オタクが戸惑い好きになってくれるわけがないと思い込み紳士な対応(ヘタレな対応)をとって拗ねられるという構図と好きな幼馴染がアプローチしてくるけど勘違いしたくないというヘタレな対応でヤキモキするという。営みをしていないだけで夫婦の様にツーカーの仲になっていくってのも尊いわー。
でも実際にこんなことやったら大変なことになっちゃうよね。(下半身的に)

後宮の烏
中国皇帝の後宮を舞台にした話だと思っていたけれど、中華風な架空世界なのね。
妖怪だか神だかの気まぐれで、死者の魂を一時的にこの世に現わせる術ができる孤高の妃が、興味を持った皇帝にも忖度無い付き合いをする。徐々に皇帝の真摯でざっくばらんな性格に、徐々に打ち解け友人と交流する。
烏妃が自分の置かれた立場に厭戦的であったのが、皇帝や友人との交流で感情をあらわにしてその立場の謎を明らかにしていく。まあ、単発的な話は後宮での人達の怨恨や恋慕に纏わる事件を解決するという、ある意味探偵物なんだけど、難解という程ではない物語に、烏妃に纏わる妖術的な存在が挟まってイマイチ理解が及んでいない。まあ、孤独な高貴な人たちが知己を得ての友情話。

●恋愛フロップス
はじめっからゲーム世界だよなーと、あまりに雑な出会いと進行だなと話を流してみていた。
んで、ハーレム的展開で女の子達とのエピソードを消化と、実はその世界は仮想現実世界でもう居なくなった幼馴染の女の子 井澤愛 の記憶をもとにAIが作られて、その記憶を一番強く持っている和泉沢愛生が主人公 柏樹朝に執着して世界のAIがおかしくなるというヤンデレ展開(?)。ゲームの中の展開ということで、話回しがなんでもありな雑な展開。
女の子達が魅力的だったし、もういない女の子との再会という(よくあるけれど)王道な話が良かった。もう少し話が雑なところが何とかなっていれば。

●宇崎ちゃんは遊びたい!ω
前作はハプニングエッチな物語が受け付けられず途中で切ってしまったけれど、今期は二人が好き合っているのに告白しておらず、周りが早くくっ付けよと思いつつ見守ったり、はっぱをかけたりとヤキモキする。
ハプニングエッチは無くなって見やすくなり、くっつくかくっつかないかヤキモキするのが楽しかった。

●永久少年 Eternal Boys
6話くらいから見た。
もう青年とは言えないような年齢の男性たちをアイドルグループとして売り出すという物語で、メンバーたちは前の職業の知識を活かしつつ、アイドルになりたいという熱意から下積みを頑張るという話。
昨今、アイドルが長く勤めてオッサン(中年、老年)になることも珍しくなくなっているけれど、新人としておっさんがアイドルになるというところがポイントかしらん。んで、経験を生かして頑張る新米おっさんアイドル達が試行錯誤していって、なんとかファンが付いてきてアイドルグループとして認知されるという成長が頼もしい。

-継続-
●陰の実力者になりたくて!
不滅のあなたへ Season2
僕のヒーローアカデミア(6期)
弱虫ペダル LIMIT BREAK
●メガトン級ムサシ シーズン2
●「艦これ」いつかあの海で