備忘ぶ録-新犬小屋

ココログ「備忘ぶ録(https://kotatuinu.cocolog-nifty.com/blog/)」のコピー場所です。

2020年第4四半期終了アニメの感想

前期はコロナ禍でだいぶ本数が減っていたけど、今期はだいぶ回復して本数は増えた。
初めは期待できたけど、中盤以降で減速していったものが多かったように思う。
単に加齢でずっと追って行くのが辛いというオイラの都合もあるかもしれない。
 
ー最優秀ー
●体操ザムライ
一度落ち目になった大人の復活劇。
落ち目になったといっても本人は天然でネガティヴな所が無く、かといって能天気でも無く、現状を認識し改善できる所を粛々と持ち前のポジティブさと経験、そして娘を始めとした家族(飛び込みで居候となった不思議な忍者風外国人レオも含めて)の支えを得て、過去の自分を乗り越える良き話。体操やバレーの動きも良かった。
キャラ絵や全体の絵柄は綺麗というほどでは無いが、作品の雰囲気にマッチしており、全体的に完成度が高かった。
 
-優秀-
●戦翼のシグルドリーヴァ
見始めたときは、よくある設定(人類には対抗できない不可思議な敵、神(オーディン)、古い戦闘機を駆る少女達(ワルキューレ)、自衛隊死に神という忌名が付けられた少女が規格外な仲間達と出会って心を開いていく)だなとあまり期待していなかった。
でも、4人のワルキューレだけの話に閉じず、昼行灯な基地司令、おバカで熱血なシールド隊3人組、頑固親父で有能な整備士長など魅力的なキャラに囲まれて、4人だけで戦っているわけではないところが広がりを見せてくれた。
複葉機や水上戦闘機が軽々と戦闘するというのは無理があるなーとか思いつつ、4人のワルキューレや仲間たちの心優しさや芯の強さが描かれて、和気あいあいとしてチームになっていく所に癒された。
特にあずずが良い。頭が良くてクールにいこうとしているのにちょっとダメなところがあって仲間への愛情があるところがとても良い。
 
-佳作-
星空(“なさ”と読む)と司の、初々しい新婚生活、時々ドタバタを見てニヤニヤする作品。星空の一途さと高い能力、司の(不死性由来の長寿からの?)ハードボイルドなクールさ、星空への信頼、負けず嫌いと言ったイケメン(女子だけど)な面とデレな面と言った、数々の魅力的なキャタクター性が二人の絶妙なバランスを保っており、そこが作品の絶大なる魅力となっていた。
 
電撃大王でコミカライズ版をみているけど、大体の話を忘れてしまっている。あんな変な幼女が出てきてたっけ?あー、原作があったんだ。
でも、アニメとなったのは成功していると思う。
安達の狭窄視野な人付き合いは漫画でも分かっていたけど、しまむらの性格が一見社交的だけど壁が有る(来るものは拒まずだけど)というのらりくらりな性格だというのは知らなかった。
やがて君になる」と同じ電撃大王掲載の百合物ではあるけど、彼方は収束するところが見えていた感があって、こちらは流されているという感じで、アニメになってそれがよく見えた。
 
●神様になった日
ダーマエ物らしく、全般でくだらなくも大切な日常がダラダラと描かれて、最後にそれが壊され主人公が最良の道を探すという流れ。
しかし、本作は、話の説得力に弱さを感じて、納得できなかった。奇跡をみたかったんだよなと。
幼馴染のイザナミに恋心を抱いていた陽太18歳が、ひな12歳(小学生)に生涯の絆を結ぼうというのがリアリティを感じない。そして、再会して変わってしまった(元に戻ったという)ひなを目の当たりにして、それでも一緒にいたいという強い思いが、1ヶ月一緒に暮らした中で築くことができたという説得力が感じられない。
最後は、ひなが陽太と出会ったときに戻れる希望があれば納得できたんだけど、変わってしまってもひなはひなだと陽太が苦悩するところが無く、そのまま自分を納得させただけで押しつけのようにも感じた。最後に陽太が去ろうとするときに、ひなが陽太を求めたというところで相思相愛なんだと示したのかもだけど、それまでひなの行動は陽太を拒否していたようにしか見えなかったから、強引だなと。
まあ、自分が薄情だからなのかもしれないけど。
 
憂国のモリアーティ
ホームズ物の新解釈版で、ホームズメインではなくライバルな悪役のモリアーティに焦点を当てた点がユニーク。絵柄も良い。
傲慢になり腐敗しきった貴族社会を潰すために、貧民出身のモリアーティが犯罪の手引きを貴族に虐げられた者に与え、加害者である貴族を追い詰めさせ、被害者に恨みを晴らさせるというカタルシスがこの物語の推進力となっている。全話それではマンネリになるので、ホームズを出し、別の犯罪を2人で解決させたり競わせたり、ホームズの憂鬱を見せてライバルとしての地位を確定させたりと新たな方向性を見せてくれて、この先も楽しみである。
まあ、ミクロ的には個々貴族を潰しても社会全体への影響は少ない。産業革命を起こし労働者の資産を増やすのが改善の一歩だろうにと思うけど、それやっちゃうと、ホームズ物ではある必要性が無いしSFになっちゃうか。
 
●別冊オリンピア・キュロス
コロナ禍の被害を受けた作品の一つ。オリンピックイヤーだったのに、中止になっちゃったし。
古代ギリシアで無茶振りされたのを、前回の日本開催のオリンピックでヒントを得て、頓珍漢な解決策とするというパターン。2つの時代を博識ながらもコミカルに見させてくれる所が良かった。
何より毎回、古代ギリシアネタの変な曲のエンディングが楽しみであった。
 
逃げるキロランケ(に連れられているアシリパ)チームと、追いかける鯉登少尉(と杉元)チームという構図で、樺太を旅して樺太カムイとロシア人の風俗を見せてくれた。土方チームはほとんど活躍しなかったね・・・。
話の根幹である当時の北方の風俗を紹介するという点はしっかり出来ていて安心した。
時にコミカルでありながら、結局、命のやりとりをするというシリアスな展開が入り込むけど、なんかシリアス部分が雑味に思えてしまうのは、偏った見方かしらん?
このまま鶴見中尉の一人勝ちになるの?
 
●禍つヴァールハイト -ZUERST-
ゲームの販促としてのアニメなんだろうけれど、CMを見る限りよくある派手な演出のターン制RPGと、アニメがリンクしているように見えない。まあ、ゲームをしたくなるような感じがない。
主人公が状況に流されただけでポリシーがあるわけでも無い一般市民で、だけど要所では勢いで活躍したり重要な所に居合わせたりとご都合主義的な展開ではあったけど、アニメの出来は良かったし、話もそこそこ面白かった。世界観を無理なく見せていって、最後はゲームに繋げている?終わり方だったし。
 
孤高な暗殺者と特殊能力者達の知能戦ではあったが、ちょっと力不足な感じがした。絵柄もコミカル寄りで連続殺人を行う内容と乖離していたし、話の練り方もちょっと強引な所もあったか。まあ、シリアスな絵柄にするとギスギスしすぎるから、コミカル寄りの絵柄で丁度良いのかもしれない。
始めはキョウヤとの読み合戦で話を推進さ、それだと袋小路になってしまい途中から敵か味方か分からない先輩を出して新たなる話の推進としたのは良かった。ミチルと仲良くなってナナの信念に揺らぎが出てきたのは、情動的に揺さぶる形では成功だけど話の進める方向が難しくないですかね?
 
-及第点-
●GREAT PRETENDER
弱者を虐げて儲けている者から金を巻き上げる詐欺師の集団の「悪者を懲らしめる(カタルシス系)」物語であったが、主人公のエダマメと父親の因縁話でもあったと。
始め何話か見られなかった(1話だけ?)けど、初めの方はマフィアに新しいヤクの開発者でございと突っ込んで行く話で長めの話数を費やされていて、騙す方も騙される方も道徳的にどうなんだと微妙な感じで冗長な感じで見ていた。配役がよく分からんかったし感情移入してなかったからかな。
その後の話は、勝手が分かって面白く見させてもらった。
 
●魔女の旅々
寓話的ロードムービーで「キノの旅」をソロ旅行にしてバイオレンスを引いたもの。(キノの旅よりは寓話風味が低いか)
イレイナのナルシストな所(自分の日記とはいえ臆面なく「その可憐な少女は誰でしょう。――そう、私です。」と記してしまう所)が微妙に引く。
内容は「キノの旅」と差はないかなと。
 
●ギャルと恐竜
コロナ禍の被害を受けた作品の一つ。途中で停止して、知らないうちに再開されてた。途中で気付いて見始めたけど何話か見逃したかもしれない。1話完結なので抜けたか分からん。
ポプテピピックチックな、アニメ・実写・クレイアニメ(風)といった、いろんな表現で作品をアレンジして見せてくれて、そのユニークさが楽しかった。
キャラクタも、ギャルの面倒見がよくサバサバした性格の気持ちよさ、恐竜の自由奔放であり仲間思いで優しいところとか、見ていて優しい気持ちにさせてくれた。
 
●A3! SEASON AUTUMN & WINTER
コロナ禍の被害を受けた作品の一つ。とはいえ、それほど大きい影響では無かったかな。
同じ演劇をテーマにしながらも春夏秋冬の4チームでキャラの性格とチームの特色(演劇のタイプ)があって、春はスタンダード、夏は元気印なコメディチック、秋はヤンキーっぽいマフィアもの、冬は天界の天使という幻想的で静かな雰囲気、といった特色がありそれぞれ2クール楽しませてもらった。
監督がパッとしない感じなのは、意図して抑えてきたのか。
 
炎炎ノ消防隊 弐ノ章
今シリーズから見始めた。前シリーズは他のアニメと時間が被っていて録画できず見られなかった。
そして今回、何若見て設定はなんとなくわかったけど、話の内容が設定にこだわり過ぎてそこから脱し切れていない凝り固まった話ばかりで微妙だった。伏線をちらりと見せて後で繋がる上手いと唸らせてほしかったのだが・・・。
ソウルイーター」はファンキー(とは言えないか)な感じが良かったんだけど、主人公たちが公務員という立場で固めな職業だからか話が敵対勢力とガンガンぶつかるだけという形に固定化されているようにしか見えなかった。
キャラは魅力的なんだけどね。特に環。
 
今期は、成長物語ではなく、意思疎通ができなかったからこそ狩れたモンスターが、意思疎通できる存在となったら狩れるかという問題提起?
心優しいベルが意思疎通できるモンスターの少女を保護し、そのモンスターを捕獲して売りさばくイケロス・ファミリアとの敵対。意思疎通できるモンスター達を保護するフェルズとギルドが繋がっていたりと色々と設定が出てきて、今までそんな伏線あったっけ?と思ったり、1クールのアニメとしてみるにはゴチャリ過ぎて話についていけなくなってきたりと微妙な感じ。意思疎通ができるモンスターなんて出したら以降戦うことができなくなるだろうに、なんでそんな面倒な話にしたのという感じ。
 
●神達に拾われた男
敵対も陰謀も悪意が無い、全体がヤサシイ話。強いて言うなら転生前のブラック企業がそれか。
でも敵対者がいないファンタジーって薄味。手助けした召喚術師の貴族一家と知り合いになり、その庇護の下、お使いイベントで始終して、主人公が自分の能力の高さを知らずちょっと能力を使うとびっくりされるというパターン。あとは自発的に研究に没頭するくらいか。
話のフィールドが狭いくて、話が平坦でそこがイマイチ。スライムへのオタク気質なところは好感を持てた。
 
ラブライブ! 虹ヶ崎学園スクールアイドル同好会
これまでのアイドルグループではなく、ソロ活動という所が今までと違う点。楽曲数がメンバーの人数分必要で大変そうとか、チームで支えあうという話にはならなくて、同じスクールアイドルを目指す仲間として(大体は仲良しペアが)問題解決してくれるという内容で始終。
一人ひとりが歌ってくれるのはバリエーションがあってよかったけれど、単発の話の積み重ねはいかがなものかという感じかな。
 
●キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
チョロい王女がなんか気になる敵対国の兵士にいそいそと会いに行くという話と、所属部隊に厄介ごとを押し付けられてあんまり役に立たないチビッ子隊長を筆頭に役に立ちそうな相棒と妹的存在と一緒に任務を果たす主人公(巻き込まれ体質というかご都合主義)の話。
まあ、ご都合主義。切ってしまうほどつまらなくはないし、かといって引き込まれる点はないなーというくらいの作品。
 
宮藤曹長がうまく魔力を使えないようになって、新人の服部少尉が支えて成長していく物語にシフトしたのかと思ったら、結局、あまり使えないままで、宮藤が馬鹿力を出して何とかしましたという話になってしまった。
うーん・・・。
 
不思議成分がない「デュラララ!!
池袋に複数のカラーギャングが対立していて、カラーギャングには属していない調整役の主人公がいて、関西だかのヤクザが利権を取ろうと暗躍することで起こる事件を解決していくという話。
この作品ならではという点を見つけられなかった。
 
アンジェリーナが何しにきたのというくらい滑っていた印象しか。ズレいているセンスを印象付けられた。
いつもの通り達也が(美雪の臨み通り平穏な生活を叶えるために)強すぎる力で障害をぶっ潰すので話が破綻しているし。
 
●おちこぼれフルーツタルト
ネタがマンネリ。
衣乃が女の子好き(という可愛い物ではなく変態)ネタ、ヘモの衣乃偏愛ネタ、ロコの小さいか突っかかってくる(姉大好き)妹ネタ、仁菜の胸デカネタ、はゆはあんまりキャラが立っていないのかネタがないな、金持ちなのに貧乏くさいネタ?、マネージャ梶野のダメ大人ネタの固定。
成長物語となるべきなのにドタバタしているだけで、初回以降は流し見になった。
 
兄に付ける薬はない!4-快把我哥帯走4-
まあ、いつものバカ話系で変わらんね。真新しさがない。
 
●アサルトリリィ Bouquet
キャラは良いとして、何か乗れなかった。
憧れの先輩がトラウマをあっさり解消して仲間9人集めてチームとして動き始めてー、ってあっさり進みすぎでそれが話が薄っぺらな感じになってしまって、結局キャラ性能に頼り切りだけだった。そしてオイラは美少女とか属性とかには食指が動かないので、見るべき所がなかった。
サブキャラの歴史というか因縁話が全くといって良いほど無く、それがさらに薄っぺらさに繋がったか。
 
●レヱル・ロマネスク
可愛い子達に萌えるのも良いけど、原作(があるのか分からないけど)の元ネタを知らないとイマイチ楽しめない感じ。
 
ー継続ー
●呪術廻戦
●犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
おそ松さん 第3期